- テレビをいつも前の方で見ている
- 目をよく細める
- 頭を横や斜めに傾けて見る
学校の検診では、370方式と呼ばれる4ランクに分ける評価方法が活用されています。
- ■ A(1.0以上) :視力良好
- ■ B(0.7 - 0.9):一番後ろの席でも黒板の文字がほとんど読める
- ■ C(0.3 - 0.6):前の方の席だと黒板の文字が読めるけど、一番後ろだと読めない
- ■ D(0.2以下) :一番前の席に座っても黒板の文字が読めない
だいたいCぐらいから眼鏡やコンタクトが必要と言われますが、年齢によっても眼鏡が必要かどうか違います。また、片眼のみ近視で、普段は見えているようでも眼鏡が必要な場合があります。
~学校検診にて眼科での検査をすすめられた際は当院までご相談ください~
近視と遠視は大人でもよくある屈折異常のひとつです。
屈折状態は眼軸の長さとレンズである角膜・水晶体によって決定されます。眼軸の長さが長すぎたり(近視)短すぎたり(遠視)すると、ピントが合わなくなります。
近視は、近くのものがよく見え、遠くのものがぼやけて見えます。
これは、目に入ってきた光が網膜より手前で像を結び、物がぼやけて見えるためです。
近視になる原因は、遺伝性のものと、勉強・読書・テレビ・ゲームといった近くを見る作業を長く続けて起こる環境的なことが関係すると考えられています。
遠視は、遠くのものも、近くのものもぼやけて見えます。
これは、目に入ってきた光が網膜より後ろで像を結んでしまうためです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、視力が弱くぼんやりと物をとらえています。成長とともに、日々ものを見ることで少しずつ視力が発達し、6歳ごろには大人と同じぐらいの視力になります。
しかし、生まれつき遠視の場合、視力が発達せずに弱視になる場合があります。また、そのままピントをあわせずにものを見ていると、はっきりと見えないため、目が内側によってしまい、遠視から斜視になる恐れもあります。
弱視とは、メガネをかけてもよく見えない状態です。
これは、視力が発達する小児期に、網膜へ鮮明な像が映らないことによって、ものを見るために必要な脳の機能が発達しないために起こります。
主な原因としては、屈折異常(遠視、高度な近視、乱視)と斜視・視野の遮断など正常にものが捉えられない症状にあわせておこります。
~ 弱視は早期治療・訓練が大切です ~
視力が急激に発達している幼児期に訓練することで、弱視の治療効果は高まります。そのためには、目の発達がほぼ終了する6歳頃までに訓練を開始することが理想です。両目に屈折異常がある場合は、メガネをかけるだけで訓練になります。片方だけ弱視の場合、良い眼を隠し、悪い方の眼を強制的に使わせるアイパッチ訓練をおこないます。
短期間で効果が現れるとは限りません。長期的に訓練を継続することが大切です。また、視力が良くなっても、良い視力が安定するまで訓練を続ける必要があります。残念ながら6歳までに発見されず、小学生で治療を始めることになっても、決してあきらめないで下さい。視力の発達期には個人差もありますし、10歳ころまでは視力が良くなって弱視が良くなるケースもたくさんあります。
斜視とは、左右の目がそれぞれ異なる方向を向いている症状です。
斜視は主に片方の目に頼ることになり、使わない側の片目の視力が低下したり、両眼視差により、立体視が困難になる他、視ている対象がふたつに見える複視が生じることもあります。特に立体視はおおよそ2歳までに形成されるもので、それを過ぎるとものを立体的にみることができなくなります。
内斜視 | 片目または両目の黒目が内側に寄る |
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外斜視 | 片目または両目の黒目が外側に寄る しっかり物を見る時は視線がずれないのに、疲れているときや眠いときに、どこを見ているのか分からない目つきになる。 |
上下斜視 | 片目または両目の黒目が「内斜視」「外斜視」に加え上下にずれる。 ものを見るときに首をかしげることがある。 |
- 目を動かす筋肉や神経に原因がある場合
- 遠視の影響で内斜視になる場合
- 両眼の視野をあわせようとする脳の機能に原因がある場合 など
栃木県下野市小金井1-34-6
0285-44-8822
★駐輪場・駐車場完備
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