眼底検査について

皆様 ご無沙汰しておりました。
あっという間に毎日が過ぎていて、気がついたら前回のブログから1ヶ月が過ぎてしまっていました。

クリニックには、毎日いろいろな患者様が受診されます。

近視ために視力が低下し眼鏡処方希望のお子様、結膜炎の子どもたち、目薬をずっとつけていても目やにが良くならないといって受診され、実は涙のう炎だった年配の女性、充血と目の痛みでこられた強膜炎の女性、糖尿病性網膜症、緑内障の患者様などなど。

そのなかで、結膜炎やものもらいなどは、いろいろな検査をせずにすぐ診断がつくのですが、他の多くの疾患はいろいろな検査が必要になります。基本はやはり視力検査です。視力がどれくらいかによって、疾患の種類やどれくらい悪いのかを推測することができるからです。その他、眼圧検査などをして診察となります。

そして、最初の診察ののち、必要な患者様には眼底検査をおこないます。

「眼底検査」といいますと、よく「それは人間ドックでやりました」と言われるのですが、
実はドックなどでの眼底検査は、眼底の真ん中一部分しか検査できないのです。糖尿病性網膜症などは写真をとるだけの眼底検査では、ほとんど見つけることはできません(眼底の中央にたまたま出血があれば見つかることもありますが、)。

眼科では、瞳孔を広げる目薬をさして、瞳孔を開いてから、眼底の全体を検査します。検査は、目薬が効いてくるまで約30分から1時間お待ちいただき、その後に診察となります。しかし、診察が終了してからも、瞳孔が戻るまでに4,5時間かかります。その間瞳孔が開いていますので、見にくくまぶしい状態が続きます。ですので、車でお越しの場合、片眼ずつ検査をするか、急いで検査をしなくて良いかたの場合には、次回に誰かに送ってきてもらい検査をするなどとします。

しばらく見にくくなる検査というと、ちょっと大変かと思いますが、一度は検査しておくことをおすすめします。特に飛蚊症のある人や近視の人は、網膜剥離、網膜裂孔などがないかどうか調べておくとよいのです。早めに手当ができれば、大変な手術を受けずにすむこともあります。

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